町山智浩『さらば白人国家アメリカ』

Jan 14, 2017   #book 

私は2016年のアメリカ大統領選挙の前後、偶然アメリカはポートランドにいた。選挙はどうだったのか?と人がお土産話のきっかけにと、たづねてくれる。

2016年の冬はポートランド州立大学の語学部に通っていた。大学の先生はヒラリーを、ダウンタウンから少し離れた場所に住むホームステイ先の家族はトランプ推しだった。メディアで見聞きする通りだった。 しかし、学校のあるチューターでトランプを支持している人もいたが、そのことは小さな声で教えてくれた。多くの学生はトランプに反対していた。ホームパーティーの話題でも、図書館前の抗議活動などでも。選挙後、トランプが次期大統領に選ばた。ダウンタウンではデモにもでくわした。学校の先生は私たちはダイバーシティーを誇りに思っていると語り、簡単なアメリカの三権分立の話と、インターナショナルスチューデント安心してくれと語った。スーパーPACの話も、最高裁判事の話もなかった。私たちは違うんだと言いたいだけだったように感じた。ホームステイの家族は、ヒラリーは嘘つきだと言って、ベンガジ事件の批判をした。自分の息子のように働いた人が報われる社会にしたいから共和党を応援するんだと言っていた。町山智浩『さらば白人国家アメリカ』を買って読んだ。それこそ映画の解説やプロレスの解説(実際にそれもあるが)するように、アメリカの何かでたらめにも感じられる政治を、皮肉と愛を含めて解説した本だった。トランプやサンダースの地方演説にも足を運びレポートもしている。面白くて、すぐに読み終わった。石油メジャーとティーパーティ、スーパーPAC、FOXをはじめとするメディア、人種別の人口比率や、各候補者のキャラクターや政策とカバーされている範囲は広いのにすぐ読み終わる!バーニーサンダースのイリノイ州での演説。退場時にデイビットボーイのスターマンが流れる。歌詞を引用し解釈し、その会場にあった熱気を伝えている。